おいしさ・技術へのこだわり

一皿一皿に込められた
『銀座アスターのこだわり』
とは。

こだわりの食材、卓越した調理技術、中国各地に赴いて研究し日本人の口に合うように練り上げてきたオリジナルレシピ…。銀座アスターの料理には、時に豪快で、時に繊細な、様々なこだわりが詰まっています。例えば、人気のアラカルトを盛り込んだコース料理【琥珀】には、どんなこだわりが凝らされているのか? そのほんの一部をご紹介します。

N.Kさん

本店
調理長
1994年入社

1994年、調理職で入社。6店舗を経験し、2011年より調理長に就任後、新業態店舗の調理長を歴任。2023年、本店調理長に就任。同時に本部の企画担当として、メニュー開発などにも携わっている。

K.Kさん

営業企画グループ
グループマネージャー
2003年入社

2003年、総合職で入社。営業としてレストランサービスの経験を重ね、2007年より店長就任後、新店立ち上げプロジェクトにも携わる。2021年に本部の営業企画グループに異動。商品の企画・開発や宣伝・PRなど幅広く携わっている。

※プライバシー保護のため姓名はイニシャルで表記しております。
※本インタビュー記事は2024年1月現在の内容です。

銀座アスター食品の技術力を動画で見る

日々美味しさを探求し、技術を磨いている銀座アスターの調理人たち。その技術力をショート動画にてお届けします。

【メニュー開発】

試行錯誤を繰り返す日々

【琥珀】をはじめとするコース料理は、年4回、旬の素材などを取り入れながらメニューマーケティング、価格の見直しを含む内容の変更を行っています。2024年春のメニューは、近年漁獲量の減少により、よりますます貴重になっているふかひれを贅沢に使用した『たっぷりふかのひれと蟹のスープ』、ハレの日にふさわしい真鯛を豪快に蒸し上げた『真鯛の強火蒸し』、花椒(ホワジャオ)の痺れと香りを効かせ、和牛の柔らかさを活かした『花椒香る、黒毛和牛と彩り野菜の炒め物』などをはじめとする7品。メニュー開発は本部の商品開発担当が中心となり、約半年前から行いますが、これは単なる目安に過ぎません。開発担当者たちの頭の中では、常に様々なアイデアが動いており、「自転車に乗っている時に思いつくことが多いですね。」(K.Kさん)、「本店の厨房でふとアイデアが浮かんだら試作をし、『これだ!』というものができたらすぐK.Kさんに連絡し、厨房まで来てもらいます(※1)」(N.Kさん)など、日々研鑽に励んでいるのです。

※1/本部と本店は同じ本社ビル内にあります

【調理人の育成】

7年かけて、一通りの調理技術を習得

銀座アスターで腕を振るう調理人たちは、全員、新卒入社のプロパー社員です。彼らは入社後、7年間の教育プログラムを通じてじっくり成長していきます。また、一人ひとりの成長度合いにもよりますが、厨房では調理補助的なポジションからスタートし、入社年数・技術に合わせ、ステップアップしていくのが基本スタイル。一人ひとりの調理師たちが力を合わせ、一つの料理を作っていきます。また、調理というのは経験年数だけではなく感性もモノをいう世界です。だからこそ、銀座アスターでは、「この人は”豪快な料理”がうまい」「この人は”繊細な盛り付け”が得意」といった一人ひとりの個性を尊重し、ふさわしいポジションやキャリアパスなどを実現できるようバックアップしています。

【調理技術/刀巧技術】

『絲(スー)』や『片(ピェン)』に技巧の差が出る

料理というのは非常に奥が深く、例えば「材料を切る」といった刀巧技術ひとつとっても一朝一夕で身につくものではありません。銀座アスターの新人調理人は刀巧技術習得のため、まかない用の炒飯を作る際に具材を米粒大くらいに刻む練習をしています。これは『鬆(ソン/みじん切り)』という切り方で、プロの世界ではいわば基礎の基礎。一方で【琥珀】に組み込まれている『花椒(ホワジャオ)香る、黒毛和牛と彩り野菜の細切り炒め』などに必要不可欠な『絲(スー/細切り)』という切り方は、差が出やすい技巧のひとつです。銀座アスターでは、調理人一人ひとりが研鑽を重ねるだけではなく、時には『絲』や『片(ピェン/そぎ切り)』などを社内コンテストの題材として取り上げ、調理人たちの向上心やモチベーションを引き出しています。

【調理技術/鍋振り、火入れ】

食材と向き合い、秒単位の駆け引きを

豪快に鍋を振り、強火で一気に仕上げるのが中国料理の魅力のひとつ。ただし、火力が大きいということは、それだけ材料に火が通るのが早いということ。時には『秒単位』で火入れ時間を調整していくほどの繊細な技術が求められるのが、調理師という仕事です。また、同じ材料・同じレシピで調理をしても、常に同じ料理が完成するとは限りません。食材というのは一つひとつに個性があります。例えば、同じ牛肉でも、筋の入り方や脂の乗り方が違う。同じピーマンでも形や肉厚さが違う…。さらには気温や湿度などのちょっとした環境変化によっても、ふさわしい火入れ時間は変わってきます。「今日の肉はいつもと状態が違うな」と感じたら、その状態にあった、下処理・火入れ・調味を瞬時に判断し、秒単位の調整で最高の状態に仕上げるのです。銀座アスターの調理人たちは常に食材と向き合い、繊細な駆け引きを繰り広げています。

【食材、オリジナル調味料など】

数々の『秘伝』が味の決め手

銀座アスターが仕入れる肉や魚、野菜といった生鮮品は、旬のものを中心としたこだわりのものばかり。銀座アスターらしい美味しさを表現するために、重要な役割を果たす数々の”醤(ジャン)”は自家製。例えば、1958年に誕生したアスター麺のため何度も試行錯誤を重ねて開発された秘伝の『アスター醤』や、醤油をベースに豆辧醤などの調味料を合わせ、深みのある旨味を出すために焼きそばのあんに使う特製の『焼き醤』など、多彩なオリジナル調味料が自社工房や各店舗で丁寧に作られています。また、銀座アスターのアラカルトメニューや、料理のベースとなるスープなどもすべて秘伝のレシピが用意されており、半日~数日かけて作りあげていくメニューも少なくありません。乾物を戻す際などには、じっくり1週間以上の時間をかけることもあります。銀座アスターの料理は、素材・技巧・醤…その一つひとつにこだわりと想いが込められているのです。

XO醤の材料

アスター醤の材料

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